FortiGate FAQ - HA (冗長化)

HA構成のFortiGate間でMACアドレスが重複します
ID
 : 
FG-41-0026
公開日
 : 
2019/04/01
更新日
 : 
2023/02/07
OS Ver
 : 
-
FGCP(FortiGate Clustering Protocol)では、HAを組むFortiGate間で仮想MACアドレスを利用します。
この仮想MACアドレスは、以下ルールで割り当てられます。その為、同一セグメント内に、複数のHA構成のFortiGateが存在する場合、仮想MACアドレスが競合し、ネットワークが不安定になる場合があります。
その為、同一セグメント化に複数のHA構成のFortiGateを設置する場合は、グループIDを変更しMACアドレスが競合しないようにする必要があります。

<group-prefix>:<group-id_hex>:(<vcluster_integer> + <idx>)

項目名
内容
group-prefix
set group-id コマンドで指定するIDによって以下の値が設定されます
  0 ~  255 の場合
 : 
00:09:0f:09
256 ~  511 の場合
 : 
e0:23:ff:fc
512 ~  767 の場合
 : 
e0:23:ff:fd
768 ~ 1023 の場合
 : 
e0:23:ff:fe

※256以上の値は、7.0.2以降のバージョンの場合に設定することができます。
group-id_hex
set group-id コマンドで指定するIDを256で割った余りを16進数にした値
例)
  0 の場合 -> 00
255 の場合 -> ff
256 の場合 -> 00
511 の場合 -> ff
512 の場合 -> 00
vcluster_integer
バーチャルクラスタ番号
(VDOM機能利用時にHAに参加させるVDOMを設定する際に利用)
idx
インタフェースのインデックス番号

HA構成において、通常グループIDが最も容易に変更、指定できます。
その為、グループIDをHAを組むFortiGate間でユニークな値に変更する事で、MACアドレスの重複を回避します。

・グループIDの変更
 グループIDの変更は、config system ha 設定の以下コマンドで行います。
 ※GUIでHAの設定を行う場合は、デフォルト値の0が設定されます。グループIDの変更は、CLIで行う必要があります。
config system ha set group-id <0-1023> end

以下は、グループIDを2にする場合の設定例です。
FGT60EXXXXXXXXXX # config system ha FGT60EXXXXXXXXXX (ha) # set group-id 2 FGT60EXXXXXXXXXX (ha) # end

 現在のグループIDは、以下コマンドで確認することが出来ます。
FGT60EXXXXXXXXXX # show full-configuration system ha | grep group-id set group-id 2